人生詰んでるけど生きてます

東大卒で統合失調症という残念な著者が、種々雑多な物事を取り上げ、独自の観点から話題にするブログです。

士業等と比べた電験の実際の有用性と難易度

※長文になっています。ご了承ください。

舐められる事の多い資格ですが…

電験(電気主任技術者)は意見の錯綜している資格です。一般的に華やかに思われている文系の士業資格と比べると、電験をはじめとする地味な理系工業資格は、有用性でも難易度の観点でも舐められたり見下されたりする傾向がある事は否めないと思います。

しかし果たしてそうでしょうか。自分が取った資格だから贔屓しているワケではないですが、電験は3種であっても、比較的難易度の易しい方の士業資格の部類に対しては、決して難易度でも有用性でもヒケを取ってはいないと思います。ただ、知名度がまだまだかなり低い事もあって、行政書士や社労士と違い一般の人への自慢のネタには全くならない事は事実ではあります(笑)。

電験の否定的なイメージ

電験を取る人は基本的に電力会社の社員の人であったり、設備管理(ビルメンテナンス)企業の社員やその業界を目指す人が多いです。つまりブルーカラー業務関連資格です。
世間ではまだまだ士業や一般企業の事務、営業、経理、情報処理と言ったホワイトカラー職種が優れていると考えられ、逆にブルーカラーは見下される傾向が強い事を否定する人は少ないと思います。

また、少し前からビルメン業界がネット上で脚光を浴びていますが、同時に『底辺職』『行く場所のない人の最後の受け皿』的なネガティブイメージで語られる事も多いですね(部分的には当たっている面もありますが)。
そしてその否定的なイメージがそのまま電験にもぶつけられている傾向があります。『電験』と言う検定試験的な別称も、「役に立たない」イメージを助長している気がします。

一方で肯定的に思われている士業の実態は…

華やかで役に立つと思われている士業資格です。確かに極めて上位の弁護士や公認会計士司法書士などならその傾向は高いと思います。

しかし比較的手軽と考えられている士業資格はどうでしょうか。僕はかつてやっていたSNSや務めていた企業で、行政書士や社労士などを持っていた人を10人以上は知っていましたが、それらを有効に使った仕事をしている人はほぼいませんでした。(このブログの読者の方で有能な現役行政書士や社労士の方がいたら申し訳ないですが)

実際、ほぼ全ての士業資格には自分を売り出す極めて高い営業力やコミュニケーション能力が絶対に欠かせません。取得難易度が手軽になればなる程、より高いコミュ力が必要になります。
つまり(僕のように)それらの能力が低い人にとっては、士業資格は宝の持ち腐れどころか猫に小判にもなり兼ねません。と言うか間違いなくそうなります。

そうは言ったものの、士業資格は趣味であったり自己研鑽であったり、社会的な常識を得たり、法律的な知識で悪徳業者に騙されないようにしたりする為(つまり自分を守る為)と言った意味では、極めて役に立つと思います。また、得た知識によって法律を活用し、今より豊かな生活が送れるようになる可能性もありますね。

僕もひょっとしたら今後その観点で士業資格の勉強を試みるかも知れません。でも、僕にとって士業とはそれ以上でもそれ以下でもありません。就職や仕事につながらない事が明白ですから。

その一方で電験は…

電験は3種であっても、学生時代に取れば電力会社や電機メーカーの就職にかなり役に立ちます。また、若年層やある程度までの中年層においても、転職や就職活動の為に取った場合には、ビルメン業界への就職が圧倒的に有利になります。
僕はかつてやっていたリクナビで、どんなに東大卒をアピールしようが障害者である事を隠そうが、就職オファーが全く来ないと言う辛酸を舐め続けていました。

しかし電験3種を取った直後からオファーがバンバン来るようになりました。その中には(大手の)ビルメン企業はもちろん、小規模の電力会社もありました。嘘だと思われるかもしれませんが、全て実体験です。そしてとある企業に拾ってもらえました(前にも述べたように結局、精神状態の為辞めざるを得なくなりましたが)。

電験の難易度に対する偏見

上のような理由で、工業系業界にいない人にとっては難易度的にも甘くみられる電験です。実際、ほとんど当てにならなさそうな大手の資格難易度比較サイトでも、電験は士業全般や情報処理全般と比べて極端に低く見積もられています。僕は電験は難易度的に低く見られる資格の代表格であり、筆頭であると思っています。

とある大手サイトでは、電験1種と応用情報技術者が同じ位置にいました。実際のところは電験1種は電気科の国立大学教授でも平気で落ちます。と言うか電験1種を試験で取るのは、東大理一,理二に入るより遥かに大変だと思います。
一方で応用情報技術者は僕の通っていた障害者就労移行支援の事業所の利用者で、受かっている方もいました。
応用情報技術者資格を貶すつもりは全くありませんが、ここまで滅茶滅茶な評価がされているともはや笑うより他にはありません。流石にそのサイトでは今は変更されましたが、それでも電験2種より応用情報技術者の方が難しいらしいです(汗)。

これは極端な例ですが、一般的な印象としてはそれに限りなく近いんだろうなと思います。しかしそう言う評価をしている人は電験の問題を見た事があるのでしょうか。

電験の実際の難易度

3種を例に取ると、確かに12年ほど前までは文章も短く平易な問題が並んでいました。しかし今では多くの問題文が長大化しており、与えられる回路図も複雑化しています。
この問題難易度は士業で言えば行政書士に相当するのではないか、と言うのが僕にとっての意見です。どちらも受験資格は無しであり、合格率や取得までにかかるとされる勉強時間も拮抗しています。

特に行政書士は昨今合格率が上昇しており、側近三年では13.2%,9.95%,15.7%です。対して電験3種のそれは7.7%,8.5%,8.1%です…
受けてもいない行政書士を簡単と言う勇気はありませんが、少なくとも電験が士業資格と比べても決して引けを取らない難易度だろうと言う事は分かってもらえると思います。

とは言え僕は資格の難易度は主観でも合格率でもなく、単純に合格までに掛かる合格者の平均時間で見るべきだと思っています。受験資格があるものの場合は受験資格を得るまでの合格時間も加味する方がいいと思います。
僕はこのブログでは自分の取った資格しか難易度評価をしていませんし、それも基礎知識や勉強時間に基づいてできるだけ客観的にするように努めています。

僕が電験の勉強を続ける理由

前に「もはや趣味のため」と書いたかもしれません。確かにそれも事実ですが、やはり就労の為の便利さが極めて高い事も大きいです。一番易しいとされる3種でも充分使える資格ですが、2種を持っていたらさらに大きく有用性が増します。

上で散々述べたように2種になると難易度的にも相当大変ですが、今後病状が軽くなった時に(治るとは一切思えませんが)、就職の強い味方になってくれる事は明白です。休み休みになるかもしれませんが、僕は今後もこの資格の勉強を続けたいと思います。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
にほんブログ村 資格ブログ 国家試験へ
国家試験 ランキング